岸 博幸の論法がひどすぎる件

岸 博幸が与謝野発言を批判している。
http://diamond.jp/series/kishi/10003/
リンク先を読んで思ったことは、
与謝野発言が音楽業界の発展を阻害する可能性があるので、
その阻害を取り除いておこうポジショントークなんだなとしか思えなかった。
つまり、
「音楽業界が製造業を阻害しても、音楽業界が成長するためには許容すべきだよ」
と受け取りました。ひどい論法だなと思いました。


前提条件:経済(日本経済)が成長するためには、輸出>輸入である必要がる。


これまで日本は製造業で成長してきた。これは事実だと思います。
岸氏は

日本が製造業の輸出で繁栄し続けることは困難であり、産業構造を早く進化させることが不可欠になっています。
それは、内需型の産業や、グローバルスタンダードを押さえられる産業で成長産業を見いだすことに他なりません。

と言っているのですが、あまりにひどい論法なのではないでしょうか。
なぜならば、製造業を阻害してまでその他の産業を育成するのは本末転倒だと思うからです。


ですから、「産業構造を早く進化させる」ということは、
製造業の現状維持は必須であり、現状維持しつつプラスアルファとして、
内需型の産業やグローバルスタンダードを押さえられる産業で成長産業を見いだすことであって、
決して、


「音楽業界が製造業を阻害しても、音楽業界が成長するからいいよ。」では無いのです。


さらにクリエイティブ産業クリエイティブ産業と言っていますが、
製造業だってりっぱなクリエイティブ産業ですよ。(英国での定義とは異なりますが)
知的財産の塊ですよ。
日本が製造業の輸出で繁栄し続けるためには、
今後もクリエイティブでありつづけることができるかどうかなんですよ?