池田信夫はバカ向けの説明というものが分かっていない

山形浩生さんが「所得水準は、社会の平均的な生産性で決まる――そしてそれを引き上げているのは製造業だ」と述べている。
http://d.hatena.ne.jp/wlj-Friday/20070211/p1

これに対して、池田信夫さんが反論?しているが、はっきりいってどこが反論なのか不明。
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/cd4e52fd7cca96ac71d0841c5da0cb75

この反論を読んで、バカが思うこと。

コーヒーの価格は他の財・サービス(たとえばパン)との相対価格で決まるから、たとえ日中でコーヒーとパンの相対価格が同じでも、日本の所得水準が高いぶんだけ、絶対価格は中国よりも高くなる。

「日本の所得水準が何故高いか」の理由が池田さんと山形さんで主張が違うのかが分からない。
池田さんはその部分の説明を省略してしまっている。つまり、バカ向けの説明文では、そこを省略してしまっては駄目なのだ。

あとね蛇足だけど、

最近みた中で断然ひどかったのは、これですね:

http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20061227/1167212479

>どんなに中国人やインド人が安い賃金で激しく働こうが、そんなことには関係なく、日本人の労働の価値自体は、変わらない。
>サンマを一箱分、築地から目黒まで運ぶ労働の価値は、30年前と今でなんの変わりもない。

もうすでにサンマを築地から目黒まで運ぶ労働なんてないんですけど・・・

そんなことは山形さんだって百も承知だということは、山形さんのある程度の読者は知ってると思うよwwwwwwそしてそういうバカを理解できないのが池田さんの弱点なのではないかと思う。

山形さんのすごいところは、読む人の水準を見極めてそれ向けの文を書けることだと思う。